宗右衛門 『鉄道ジオラマの世界』 作品集   『春の記憶』シリーズ
            

◆「静寂 〜夜桜の駅〜」 (2002年)

                             ローカル線を旅していると、初めて意見る風景にも関わらず、懐かしさが込み上げるときがある。
                             古い木造の駅舎や跨線橋、ホームの待合室。 もちろん駅前の風景にしてもそうだ。
                             ホームに降り立った瞬間、あるいは改札を一歩出た瞬間に感じる、タイムスリップしてしまったような感覚。
                             急速に時間の経過が緩やかになり、ずいぶんと長い時間をその風景の中で過ごしてきたような錯覚。
                             目の前の風景に、自然と溶け込んでいる自分に、やがて気付くのだ。

 

                         よく手入れされ、春の花々が咲きほこる花壇。
                          通り抜ける暖かな春風と花の香り。
                         静かに響く、列車のエンジン音。
                          少し緊張した旅心を、優しく包みこむ彩りがあるからだろうか。

                         駅は、「動」と「静」の風景がある。
                         数分の停車の後に、次の目的地へと向かって発車していく列車。
                          静かな空気に、エンジンの音が響く。

                 春の夜は、瞬く間におとずれる。
                 駅舎やホームに明かりが灯り、静寂な風景が現れる。

                 駅前の桜はライトアップされ、駅の主役が到着するれば、いっそう旅情豊かな空間へと移り変わっていく。         

 

                          ◆ 作品サイズ   900o×280o×100mm
                          ◆ 人    物   TOMIX社・KATO社製品を加工・着色
                          ◆ 駅舎・跨線橋・ホーム  グリーンマックス社製品を加工・着色
                          ◆ 桜・樹木・草花       自作
                          ◆ その他ストラクチャー  TOMIX社・グリーンマックス社製品を加工・着色

 

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