宗右衛門 『鉄道ジオラマの世界』 作品集 『春の記憶』シリーズ
線路脇に遅い春がやってきました。 北国のこの季節は、桜と春の草花が一斉に咲き、瞬く間に春は通り過ぎていくのです。
この路線は、ダイヤ改正のたびに列車の本数が削減され続け、現在では、数時間に1本の割合。 過疎の地域でも、車社会へと確実に移行しているようです。 大都市間を結ぶこの路線も、本線とは名ばかりのローカル線になってしまいました。
鉄道の存在を忘れかけた頃、トコトコと軽やかなリズムで1輌編成の列車がやってきました。 その足音は、春の足音のようでもあります。
北へ向かう線路、そして、その路を北の終着駅へと向かう列車。 列車とともに春は北の町へと、足音を早めるのです。
◆ 桜 ・ 草花 自 作 ◆ 車 輌 グリーンマックス社製品 ◆ ストラクチャー グリーンマックス社製品を加工・着色
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